私たちが目指すこと
大きく時代が変わろうとしている今、社会情勢の大きな渦の中にあって子どもから大人まで、生きづらさを感じている人が増え続けています。 世の中には便利なものが溢れ、何でも手に入る時代になっているのに、私たちは豊かになっていると言えるでしょうか。
つながりが希薄になってきている状況下でのコロナによる分断。なんだか変だなと思いながら、モヤモヤを抱えたまま、孤立する人も増えています。
本当の豊かさとは何か――
その答えを探すために、私たちは動き出すことにしました。 子どもたちの未来のために、住みやすいまちをつくるために、私たち自身のこれからの生き方を考えるために、誰もが安心して新しいことにチャレンジしていける機会をつくるために、「cafe ハートフル・ポート」は、「NPO法人ハートフル・ポート」として、歩き始めます。
これまで8年半、「心温まる港」として、ハートフル・ポートには多くの船が寄港し、船出をしていきました。そして船出をした船がまた戻ってくることもありました。安心して寄港できる港は誰にでも必要だと思います。まちのなかにそんな港がもっと増え、大海原の中にも安心して漕ぎ出す船が増えますように。
- ● Vision|私たちがが目指す社会
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- 希望が灯る居場所があり、幸せを感じられる社会
- ● Purpose|私たちの使命・社会へ向けての志
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- 多様性を認め合い、チャレンジできるコミュニティをつくる
- ● Value|私たちの価値
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- 夢と冒険心
- 家庭の温もり
- 多様性
- ネットワーク
代表挨拶
8年半、家という温もりを大切に地域の人たちの憩いの居場所『ハートフル・ポート』を運営してまいりました。
カフェという場は誰もがふらっと立ち寄れるオープンな場です。オープンだからこそ、この8年半、いろんな方との出会いがあり、感動があり、多くの物語が生まれました。
いろんな方の想いも集まり、その想いが他の方の想いと共鳴して、新たな事業へと展開することもありました。また自分の夢を実現するために新たな一歩を踏み出す方たちもたくさんいました。こうして予期せぬ出会いから撒かれた小さな種から、まちの中にたくさんの幸せの芽を出していきました。
社会が抱える多くの課題を解決するために動き出す人もたくさんいました。 自分たちが住むまちをより良くしたいという人たちとの出会いは、未来に希望を与え、カフェという場が持つ不思議なパワーを改めて実感させてくれました。これまでご来店くださった皆様に心より感謝申し上げます。
cafeハートフル・ポートは、もともとは長年義母が住んでいた居住スペースです。空き家となったその部屋に命が吹き込まれ、たったひとりの居場所だったところが、多くの地域の方達の居場所として生き返り、場が活かされたことに深い感慨を覚えます。きっと天国で義母も喜んでくれているることでしょう。(笑)
カフェをオープンしたきっかけは、義母の介護を通して、私自身、これからの生き方を真剣に考えるようになったことでした。孤立化が進む地域社会で、何もしなければ、誰ともつながることもなく、孤立化はすすむばかりです。(介護していた時の私はまさにそうでした)。今、カフェという場があったからこそ、私自身も出会うはずもなかった人たちとの出会いがあり、多くの発見と喜び、そして人が幸せになるために大切なことを考えるきっかけをいただきました。何より私自身の人生が開かれたことを改めて感謝いたします。
時代の変化とともに社会の課題は山積する一方ですが、何か自分にもできることはないかと思って動き出す方たちがいるのも事実で、とても心強く感じます。そういった方たちと対話をする場をつくり、共に手を取り合い、自分たちの手で住みたいまちをつくっていきたいと思います。
私たちが目指すことの究極の社会は、一人ひとりが豊かな人生を送ること。そのためにも居場所が果たす役割はとても大きいと感じています。希望が灯る居場所がまち中に広がっていくことをを願っています。
今は、大きく時代が変わる時。その変革の時に、ハートフル・ポートはNPO法人として、皆さんと共にまちを、社会を、時代をつくっていく団体でありたいと思います。
今後とも引き続き、ご支援、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いします。
2023年1月
NPO法人ハートフル・ポート 代表 五味真紀